(ブルームバーグ): トランプ米大統領の側近の一部は香港ドルの米ドルとのペッグ制度に打撃を与えることを望んでいる。トランプ政権は中国の「香港国家安全維持法」制定を受けて、対中制裁で複数の選択肢を検討中。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  これら関係者が匿名を条件に明らかにしたところでは、香港の銀行の米ドル購入を制限することでペッグ制に打撃を及ぼす可能性がある。ポンペオ国務長官のアドバイザーが幅広い議論を進める中でこうした案が浮上してきたが、まだホワイトハウスの高官には伝わっておらず、支持を大きく広げてはいないようだという。

  米政権の一部はこうした措置を実行した場合、打撃を被るのは中国ではなく香港の銀行と米国だけになると懸念しており、同案に強く反対していると同関係者は語った。

  また別の関係者は、ペッグ制に打撃を与える案は現在検討されている選択肢のリストで下位にあると述べた。他の選択肢は米国と香港の犯罪者引き渡し条約の破棄や香港警察との協力終了などだという。

  米国務省と財務省はこの件に関するコメントを控えた。

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