(ブルームバーグ): 米労働省が14日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比ベースで2012年以来の大幅上昇となった。ガソリン価格の回復が背景にある。全般的な物価上昇は、新型コロナウイルス感染拡大の中、抑制された状況が続いた。

  ガソリン価格は前月比12.3%上昇し、総合CPI上昇の半分余りを占めた。前年同月比では23.4%低下した。エネルギー全体では前月比5.1%上昇だった。

  コアCPIの上昇率が総合に比べ小さかったのは、家賃の伸び鈍化も背景にある。

  6月は経済活動を再開する州が増え、財やサービスへの需要が上向いたことが物価安定に寄与。一方、フロリダやアリゾナ、テキサスなど一部の州で新型コロナ感染者が急増しているため、今後は売上高やインフレが抑制されるリスクがある。

  食品は前月比0.7%上昇と、値上がりが継続。新型コロナの影響で外食を控える傾向が続いた。前年同月比では5.6%上昇と、2011年以来の大幅な伸び。

  財の価格は前月比1.2%上昇と、09年6月以来の大幅な伸び。サービスは0.2%上昇した。家賃は0.1%上昇と、2011年4月以来の小幅な伸びにとどまった。

  パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏はリポートで、家賃の伸び鈍化について「主要都市での需要減により、家主が新たな賃借人向けの家賃を引き下げざるを得なくなっている状況」を反映している可能性が高いと指摘した。

  5月に大きく落ち込んでいた自動車保険は6月に回復。このほか衣料品や航空運賃も上向いた。

  労働省が別に発表したインフレ調整後の実質平均時給は、6月に前年同月比4.3%上昇。前月は6.4%上昇だった。平均時給のデータは、低賃金労働者の雇用減少に押し上げられている。

  統計の詳細は表をご覧ください。

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