(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループと野村ホールディングスは、ロンドンの従業員の約10%をオフィス勤務に復帰させた。英政府は金融街シティーに働き手たちを戻すことを企業に呼び掛けている。

  ゴールドマンはロンドンの欧州本部に勤務する約6500人のうち、1日に推定で700人が出社。野村は200人程度がテムズ川沿いのオフィスに復帰した。事情に詳しい関係者が、社内事情に関する話だとして匿名を条件に述べた。

  野村は当面、ロンドンオフィスで働く従業員を全体の15%に相当する約300人までに制限している。JPモルガン・チェースでは15%程度が戻り、今週からM&A(企業の合併・買収)担当のバンカーらも復帰する。

  52万人が金融サービス業界で働くロンドンでは、その多くが比較的スムーズに在宅で職務をこなしており、限定的な人数のオフィス勤務が新常態になるかもしれない。

  ロンドンの銀行幹部らは、新型コロナの流行が再燃して新たなロックダウンを余儀なくされたアジアの例を心にとめている。シティグループのパコ・イバラ氏は、ワクチンが開発されない限り、従業員同士が接近して働くことになるオフィス完全利用は不可能かもしれないと述べていた。

  ゴールドマンと野村、JPモルガンの担当者はコメントを控えた。

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