(ブルームバーグ): 英国のスナク財務相は、キャピタルゲイン税の見直しを指示した。新型コロナウイルスの危機で経済を支えるため巨額の財政支出を行った英財務省は、赤字を一部穴埋めする方法を見いだそうとしている。

  スナク財務相が独立した助言機関である租税簡素化室(OTS)に対し、キャピタルゲイン税の税収について調査を書簡で要請した。この税は株式や不動産への投資利益に課税される。

  匿名を条件に語った財務省関係者によると、見直しの要請は通常の手続きで、相続税についても同様の手続きが1年半前にとられたという。財務省はコメントの要請に応じていない。

  英財政研究所(IFS)とレゾリューション財団によると、同国の今年度の財政赤字は国内総生産(GDP)の約17%に相当する3500億ポンド(約47兆2000億円)に達する見通し。スナク財務相が所属する保守党は昨年の総選挙で、所得税や国民保険負担率、付加価値税(VAT)の引き上げはしないと公約していた。

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