(ブルームバーグ): 米マイクロソフトは、北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営する短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業買収に向け、9月15日までの6週間以内にトランプ米政権とバイトダンスの株主が納得する詳細な条件を詰める必要がある。

  合意を前進させるために解決が必要な難題のうち、ひときわ注目されるのが、ティックトックにどれほど企業価値があるかという問題だ。

  アナリストやバンカーは、ティックトックの米国事業の価値を200億−500億ドル(約2兆1100億−5兆2800億円)と見積もっている。対象となる市場の売り上げの内訳や信頼できるユーザー数の判断、米国事業とグローバル事業の分離に関わる複雑さが、レンジの広さに反映されている。マイクロソフトは、カナダとオーストラリア、ニュージーランド事業を含む買収を協議している。

  ブルームバーグ・ニュースが5月に伝えたところでは、親会社である株式非公開の中国企業バイトダンスの企業価値は1000億ドルを上回り、世界のスタートアップ企業で最も大きい。しかし、ティックトック単独の価値は明らかではない。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は、米国事業の価値を約400億ドルと評価しており、米国のアクティブユーザー約1億人、売上高約20億ドルという同氏の推計に基づけば、 マイクロソフトが2000億ドルのビジネスに育てることも可能とみている。

  マイクロソフトはティックトックの資産買収協議に関するブログ投稿で、予想される買収価格に言及していない。ティックトックも企業価値についてコメントを控えている。

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