(ブルームバーグ): 米長期国債発行の増加幅を正確に予測したモルガン・スタンレーの米金利戦略責任者、グニート・ディングラ氏の見方によれば、長期債発行の増加トレンドはこの先も続く。

  ブルームバーグがまとめたプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)のストラテジストの予想で、米財務省が先週発表した10、20、30年債定例入札の増額規模が正確だったのはディングラ氏だけだった。

  ディングラ氏以外はより小幅な増額を見込んでいた。同氏は「当局が入札のデータに不満を持たない限り、長期債を中心とする戦略は継続するとみている」と述べた。

  今週の10年債入札(380億ドル=約4兆円)は3カ月前の同年限入札よりも60億ドル多く、30年債の規模は前回の260億ドルから40億ドル引き上げられた。来週予定されている20年債の入札は250億ドルと、前四半期を50億ドル上回っている。

  7日に発表されたリポートによれば、ディングラ氏は米財務省が2021年4月末までこのペースで引き続き償還期限の短い国債の発行規模を引き上げると予測しており、それによって長期債の発行も増大できる余地が生まれるとみている。

  ディングラ氏は「財務省は期間が長めの国債の発行をさらに増やすのに完璧な条件が整っている」と述べ、その背景として、利回りが過去最低を更新しても、最近の入札は需要が良好だった点を挙げた。

  ここ4年間で2度にわたり財務省が50年債の発行を模索したことは「長期債発行へのバイアス」を反映していると、同氏は指摘した。

©2020 Bloomberg L.P.