(ブルームバーグ): ZOZO創業者の前澤友作氏が、ユナイテッドアローズとアダストリアに対し、企業価値向上に向けた助言または提案などを行う可能性があることが明らかになった。同氏は両社の株式について、13日付で5%を超える大量保有を届け出た。

  資料によると、保有目的は、純投資を基本とするが、経営陣との間で友好的な関係が構築されることを前提として、必要に応じて企業価値向上のための助言または提案を経営陣に対して行う可能性もあるとしている。保有比率はUアローズ株が7.97%、アダストリア株が5.6%。

  ファッション通販サイトを運営するZOZO(ゾゾ)の前身、スタートトゥディの創業者である前澤氏は、築いた巨額資産をアート作品に投じることで知られる。2018年には米宇宙ベンチャーの大型ロケットによる月旅行計画を発表。昨秋のZホールディングス傘下入りを機にZOZO社長を退任したが、その後「新事業を起こしていく予定」と新会社スタートトゥデイを設立し、社長に就任していた。

  Uアローズとアダストリアの広報担当は、前澤氏側から事前に連絡があり大量保有について開示されることは把握していたとした上で、現時点では前澤氏から提案などは受け取っていないと話した。スタートトゥデイの広報担当者はコメントを控えた。

  ブルームバーグのデータによると、前澤氏はZOZOの株式を17.51%保有しており、同社の親会社であるZホールディングスに次ぐ2位の株主。また、同氏はUアローズとアダストリアの3位の株主となった。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、キャサリン・リム氏は前澤氏について、アダストリアとUアローズの大株主の1人として、両社のサプライチェーンのデジタル化について助言する可能性があると指摘。従来のサプライチェーンの移行がうまくいけば、オフラインとオンラインの販売を促進し、両社の競争力と長期的収益性の向上につながるかもしれないとの見方を示した。

(第4段落にアナリストコメントを追加し更新します)

©2020 Bloomberg L.P.