(ブルームバーグ): 借り入れコストは現在、極めて低いことから米アップルでさえも抗しがたかったもようで、同社は13日、投資適格級債券市場で55億ドル(約5880億円)の起債を実施した。世界の大手テクノロジー企業による起債ラッシュの流れに乗った格好だ。

  アップルの同市場での資金調達は5月以来。同社は2017年以降、暦年の1年間に2回以上ドル建てで起債したことはなかった。5月時点でも低コストだったが、現在はさらに好条件で、アマゾン・ドット・コムやグーグルの親会社アルファベットなど手元資金が豊富な企業が大型起債に動いているが、借り入れコストはますます低下している。

  事情を知る関係者1人によれば、アップルの起債は4本立て。最も長い年限は40年で、利回りは米国債を118ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る水準。当初は135bp程度になる可能性があるとされていた。関係者は詳細は部外秘だとして匿名を条件に語った。

  40年債の借り入れコストは、同年限のアマゾン債のスプレッド130bpよりも好条件だった一方、グーグル債のスプレッド108bpはやや上回った。

  アップルは調達資金をこれまでと同様に自社株買いや配当支払いなどに利用するという。起債の幹事はJPモルガン・チェースとバークレイズ、ゴールドマン・サックス・グループが務めた。

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