(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は事実上の銀行配当支払い禁止を来年始めに解除する決定に近づいている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  銀行に配当見送りを求めることを当初支持したECB銀行監督委員会の一部メンバーは、禁止の延長は利点よりも害が大きいと考えるに至ったと、協議は非公開だとして関係者が匿名を条件に述べた。

  ECBは新型コロナウイルス不況の中で資本を温存し、融資を継続できるよう配当の見送りを銀行に求めた。これが欧州の銀行株の重しになったが、ECBは危機を乗り切るため銀行には異例の規制緩和を認めたのだから、配当見送りはその代償だとの姿勢だった。

  配当復活についての議論は恐らく、経済指標や融資データ、来年増加が見込まれる不良債権への引当金が十分かどうかの判断などに左右されると関係者が述べた。関係者によると、ムードは配当復活に向かっているものの、景気がさらに悪化した場合に備えて銀行に最大限の資本を保持させたいとの考えも一部にあり、今後数カ月で当局者が議論することになる。

  ECBは配当について10−12月(第4四半期)に検討するとしていた。ECB報道官はコメントを控えた。

  

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