(ブルームバーグ): 21日の香港株式市場で、HSBCホールディングスの株価が急落し、10年余り前の金融危機時に付けた安値を割り込んだ。中国事業拡大計画への潜在的な脅威も含め、同行は複数の難題を抱えつつある。

  HSBCの香港上場株は一時29.60香港ドルを付けて、2009年3月に付けた終値ベースの安値を下回った。年初来の下落率は51%となり、1995年以来25年ぶりの安値水準に達した。

  HSBCは、中国の国家安全保障を損なう企業などに制裁を科すことを狙った「信頼できないエンティティーリスト」に掲載される可能性があると、人民日報系の環球時報(グローバル・タイムズ)が19日に報道。20日にはさらに、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の新たな調査報告で、過去20年間に米当局からペナルティーを科せられた後も「強力で危険なプレーヤーから利益を上げ続けていた」グローバル銀行の一角とされた。

世界の銀行経由で2兆ドル強の不審な資金が過去20年に移動−ICIJ

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