(ブルームバーグ): 米セントルイス連銀のブラード総裁は、議会が納税者への追加支援を可決しなくても、米経済には新型コロナウイルスに伴う景気低迷からの回復を継続するのに十分な勢いがあると述べた。

  ブラード総裁は21日にブルームバーグテレビジョンのインタビューで、7月や8月の時点ほど「新たな財政出動は必要不可欠になっていない」と指摘。 「少なくとも幾つかの大まかなマクロ経済的な計算上では、これをカバーするのに十分な資源があるようだ」と語った。

  今年の米経済成長率はマイナス3−4%と、危機の初期段階で予想されていた水準の半分未満のマイナス成長にとどまる可能性があるため、議会が可決した3兆ドル(約314兆円)規模の経済対策や連邦準備制度の緩和的な金融政策スタンスが、回復中の成長を支えるとの見通しをブラード総裁は示した。

  ブラード氏の見解はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長とは対照的だ。22日に予定されている下院金融委員会での証言テキストによると、パウエル議長は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の影響から完全に回復するには長い道のりを要するとの見解を示した。

パウエルFRB議長、米経済回復は長い道のり−先行き不透明

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