(ブルームバーグ): 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業を巡る北京字節跳動科技(バイトダンス)とオラクルの提携合意に対し疑問が生じている。トランプ米大統領が21日に提携案の承認を撤回する可能性を示唆したほか、中国政府は国営メディアを通じて消極的な姿勢を示している。

  ムニューシン米財務長官はトランプ氏がこの取引を承認すると引き続き確信しているが、米国家安全保障当局者は1億人余りの米国人ユーザーのデータが中国企業の管理下にとどまることに引き続き懸念を示していると、事情に詳しい関係者4人が明らかにした。

  匿名を条件に語った関係者によると、トランプ大統領自身が公言している基準を満たしていないと明らかになった場合に同氏が提携合意を認めない可能性に米当局者は備えている。ティックトックを傘下に持つバイトダンスは、オラクルとの合意を受け、少なくとも提携で設立される新会社の新規株式公開(IPO)まで、ティックトックの過半数持ち分を維持する。

  トランプ氏は21日、FOXニュースとのインタビューで、バイトダンスが引き続き新会社「ティックトック・グローバル」の経営権を保持するのであれば、バイトダンスとオラクルの合意は認めないだろうと述べた。

TikTok合意、トランプ氏が承認撤回を示唆−中国側に支配渡さず 

  トランプ大統領の発言直後、中国共産党機関紙、人民日報の系列紙である環球時報の胡錫進編集長は、「合意内容は中国の安全保障と利益、尊厳を脅かす」として、中国政府は今回の合意を認めない可能性が高いと、ツイッターに投稿した。

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