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電気自動車(EV)メーカーの米テスラが21日発表した7−9月(第3四半期)決算は、5四半期連続の黒字となった。利益はアナリスト予想を上回った。同社は2020年に50万台納車するペースが続いていることを明らかにした。

  他の自動車メーカーが新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦戦しているのをよそに、テスラは連続黒字決算でS&P500種株価指数採用に向かう勢いを増す可能性がある。テスラの7−9月期1株利益は調整ベースで76セントと、アナリスト予想平均の55セントを上回った。

  株価は21日の時間外取引で一時4.5%上昇した。通常取引終値は422.64ドル。年初来では405%高。

  テスラの粗利益率は2.5ポイント強上昇し23.5%。営業利益率は9.2%に伸びた。

  同社は世界で今年50万台を納入する目標を達成する見通しをあらためて示した。前四半期の決算発表時には同目標について言及しておらず、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先月、この水準を超えられない可能性を示唆していた。この目標を達成するには10−12月(第4四半期)に18万1000台余りを納車する必要があり、これは前四半期を30%上回るペースとなる。

  同社は発表資料で、「目標達成は一段と困難になっているものの、20年に50万台の納車は依然として当社の目標だ」とし、目標到達は上海工場での生産拡大と「モデルY」の増産に大きく左右されると説明した。

  7−9月期の売上高は予想を上回る88億ドル(約9200億円)。環境規制に対応する温暖化ガス排出枠(クレジット)の他社への売り上げは3億9700万ドルと、4−6月(第2四半期)の4億2800万ドルから減少した。

  ロバート・W.ベアードのアナリスト、ベン・カロ氏は「クレジットは1株利益が予想を上回った大きな要因だ」と指摘。「だが、それは一要素にすぎない。テスラの競合会社はクレジットの対価を支払っており、テスラはそれをベルリンとテキサスの工場に再投資している」と指摘した。

(業績の詳細やアナリストのコメントを追加して更新します)

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