(ブルームバーグ): 米石油大手エクソンモービルは30日、天然ガス田で最大300億ドル(約3兆1400億円)の評価損を計上する可能性があると発表した。低迷するエネルギー需要や相場が影響し、7−9月(第3四半期)は記録的な3四半期連続の赤字となった。

  7ー9月期は6億8000万ドルの赤字。1株当たり損失は15セントとなった。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では1株25セントの赤字が見込まれていた。同社の株価は年初来で50%超値下がりしている。

  新型コロナウイルスの流行による経済的な打撃を受け、ダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は野心的な再建策を諦め、大規模な人員削減を行う。同社は29日、全世界で約1万4000人を削減すると発表した。

  新型コロナ対策に伴うロックダウン(都市封鎖)で石油や天然ガス、化学製品への需要は大幅に落ち込み、エクソンの財務状況は急激に悪化している。2020年より前にエクソンが四半期で赤字を計上したことは、少なくとも30年間において一度もなかった。

  同社はまた、北米のガス田の将来性を見極めるため内部で調査を行っていることを明らかにした。これらのガス田の大半は、エクソンが10年前に米XTOエナジーを350億ドルで買収した際に引き継いだ資産だ。

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