(ブルームバーグ): 米ファイザーと独ビオンテックは共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、欧州連合(EU)当局に認可を申請した。承認は年内にも下りる見通しとなった。

  欧州医薬品庁(EMA)は1日、数週間以内に見解を発表する可能性があるとし、遅くとも今月29日に判断の会合を開くと明らかにした。両社は11月30日、正式な認可申請を提出。欧州当局はこのワクチンについてデータを随時精査する「逐次審査」を10月6日に開始していた。

  コロナワクチンを巡っては、競合の米モデルナも30日に米当局と欧州当局に認可を申請した。各国政府は早期にワクチン接種を開始したい意向で、英国ではEMAの判断を待つことなく国内の医薬品当局が独自に判断を下せる特別ルールを発動した。

  ビオンテックのジールク・ペッティング最高財務責任者(CFO)は記者会見で、当局の認可後「数時間以内に」初回の出荷を開始できると語った。ドイツ株式市場で同社株は一時約11%の上昇となった。

  ワクチンによる利点がリスクを上回るとEMAが結論づけた場合は、条件付き製造販売承認(CMA)が付与され、欧州で年内に配布開始が可能になるだろうとファイザーとビオンテックが発表文で見通しを示した。この評価作業を「クリスマス期間を通じて」行うことになるだろうと、EMAは説明した。

  両社はオーストラリア、カナダ、日本など他国でも当局への申請を開始した。EUには2億回分を供給し、さらに1億回分を追加するオプションを付与することで合意している。

(第5段落にファイザーとビオンテックの発表文内容、EMAの反応などを加えて更新します)

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