(ブルームバーグ): 米銀JPモルガン・チェースの2020年10−12月(第4四半期)は過去最高益を記録した。トレーディング収入と投資銀行業務の手数料収入が増え、これらの部門の通期利益も過去最高となった。また、前四半期に続き貸倒引当金を戻し入れた。  

  ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は15日の発表資料で、「ワクチンと経済対策についての前向きな展開が当期の貸倒引当金戻し入れにつながったが、依然として300億ドル(約3兆1100億円)を超える引当金は短期的な経済の著しい不透明性を反映したものだ」と説明した。

  第4四半期のトレーディング収入は59億ドルと前年同期を20%上回った。投資銀行のM&A(企業の合併・買収)助言や株・債券引き受けの手数料収入は34%増えた。

  純利益は前年同期比42%増の121億ドル。アナリストは4%減を予想していた。

  約30億ドルの貸倒引当金戻し入れもアナリスト予想を大きく上回り、景気見通しへの楽観を示唆した。昨年10月には、個人向け業務のポートフォリオで実質的な損失が現れるのは21年下期になってからだとの見方を示していた。

  純金利収入は133億ドルと前年同期を6%下回った。通年では545億ドルと自社見通しの550億ドルを若干下回った。21年の純金利収入見通しは555億ドルと、昨年12月時点の540億ドルから引き上げた。

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