うにペーストがすし店お目見えも−大豆が原料、菜食志向で人気の予感

(ブルームバーグ): すしネタとしておなじみの高級食材、ウニにも菜食主義の波がやって来た。  世界各地の海底にすむウニは、採取したり鮮度を保ったりするのにかなりの労力が必要だ。そのため、最も高価なメニューの一つで、北海道産の最高級品なら箱入り100グラムで優に5000円の値が付く。

  最近は植物由来の代替肉を製造・販売する米ビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズのニュースを耳にすることがあるが、菜食主義者向けの海産物「ビーガン・シーフード」が植物由来食品の次なるブームになると考えられている。

  米国のメーカー、グッド・キャッチはカニ肉が入っていないクラブケーキや魚肉の入っていないツナを販売している。世界のビーガン向け市場の規模は2026年までに240億ドル(約2兆5000億円)を超えると予想されており、ビーガン・シーフードはその一角を狙う。  日本は既に世界のウニ消費の8割を占め、すし人気が高まる中、ウニの需要は拡大する一方と予測されている。こうしたニーズを背景に、チョコレートや大豆製品を製造する不二製油グループ本社は、植物油や豆乳クリームを原料とするうにペーストを世界で初めて開発した。

  同社が製造するうにペーストは、さまざまな料理に使用されることが想定されている。東京都港区にある「SUSHI 権八西麻布」の料理長、葉賀裕樹さんは「食べてみないと分からないが、考えてみると思う」と話す。

  不二製油は1950年創業。スターバックスなどに豆乳を、ファストフード店などに肉を使わないバーガーなどを供給している。不二製油グループ本社の清水洋史社長は「牛乳よりおいしい牛乳、バターよりおいしいバター」を製造することが目標と語る。

  同社は、2020年3月期の売上高が前期比43%増加し4300億円になると予想。株価は14−18年に2倍以上に上昇したが、今年は年初来で21%下落している。チョコレートの原料であるカカオ豆の値上がりなどが響いた。時価総額は約2430億円。

  岩井コスモ証券投資調査部の清水範一氏は、不二製油グループ本社のうにペーストについて、特に外国人観光客向けとしては高級料理店が次のターゲットとなり得るとの見方を示した。

©2019 Bloomberg L.P.


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