宗派超え連携、フリーペーパーや催し

 宗派を超えた若手僧侶らでつくる「フリースタイルな僧侶たち」(フリスタ)が、結成10年を迎えた。「開かれた仏教」を目指し、若者目線で仏教を盛り上げるフリーペーパーを発行。寺を身近に感じてもらうイベントも催し、仏教界に新風を吹き込んだ。

 昨年10月、大阪で10周年記念のトークショーがあった。初代代表を務めた池口龍法(りゅうほう)さん(39)は「僧侶と一般の人がゆるーく語り合える場所が持てるようになったのは大きな前進」と語った。

 フリスタは2009年、20〜30代の僧侶ら約10人で結成された。中学や高校のころにオウム真理教による地下鉄サリン事件(1995年)を目の当たりにした世代。「宗教へのアレルギーをなくしてもらうため、仏教の情報を伝えたかった」との思いがあった。

 フリーペーパーやイベント「アラサー僧侶とゆるーく話す会」のほか、17年からは一般の参加者が仏道修行に挑戦する「修行体験ブッダニア」を始めた。3代目の現代表、加賀俊裕(しゅんゆう)さん(33)は「頭や体を使って、自らの中にある仏の心を見つけられる取り組みをしたい」と意気込む。

 大谷栄一・佛教大教授は「仏教の新しい可能性を寺から発信し、寺と若者をつなぐ役割を果たしてきた。等身大の僧侶の姿を示すことで仏教のイメージを身近で親しみやすいものに変えた」と評価する。(根本晃、岡田匠)=朝日新聞2020年2月5日掲載