1984年発売の大友克洋の漫画『AKIRA』第1巻が9月で100刷に到達した。講談社の漫画の単行本では初という。発行部数は130万部。

 舞台は五輪を翌年に控えた2019年、第3次世界大戦後の「ネオ東京」だ。五輪開催からその危機まで「予言」していると話題になった。

 小口が黄に染められるなど凝った造本も魅力。ほぼ発売当時のままで、バーコードもない。ヤングマガジン編集部の桂田剛司さんによると、印刷所から「シーラカンス」と評されたとか。

 増刷を重ねる中では、問題もあった。60刷を超えると製版フィルムの劣化で絵柄が荒れ出し、約10年前に高解像度でスキャンしてデータ化。カバーは小さな変化が重なって「偽物のような色」となり、3〜4年前に発売当時の色を再現した。そして100刷からは本文用紙が生産中止で変更に。手元にある単行本と比べてみては?(滝沢文那)=朝日新聞2020年10月17日掲載