新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で、患者の問診などにあたった新潟市の看護師が14日取材に応じ、感染が広がった場合には、新潟でも受け入れる病院が不足するといった問題が起こると警鐘を鳴らしました。

横浜港に寄港し、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。
このクルーズ船で、今月11日から13日に患者の問診などにあたった、済生会新潟病院の災害医療チーム・DMATの看護師2人が取材に応じ、船内の様子を語りました。

「陽性反応が出ているのに私の所には何日間も来てくれていないという手紙が届いたりとか、3000人以上いるので対応しきれない部分も出てきたりした」(済生会新潟病院 本間友梨看護師)
「私たちが引き上げる時にDMATとして残った看護師は1人だったので、圧倒的に足りないと思う」

およそ3000人の乗客に対して問診を行っていたのは、2人を含むおよそ30人だったということで、今後も医療従事者の不足が懸念されると訴えました。
また県内で感染が拡大した場合にも同様に、医師や受け入れ先の病院の不足が懸念されると警鐘を鳴らしました。

「治療法がまだ確立しておらず、それに長けている医療スタッフも少ないので受け入れる患者の数も少なくなり、病院不足が起こると思う」(看護師)

また、新潟県庁では警戒本部会議も開かれています。
3回目となる14日は、新潟大学の専門家が新型コロナウイルスの現状を報告しました。

「日本国内の事例でも、どこで感染したのかすぐには分からない事例が出てきた」(新潟大学大学院医歯学総合研究科 齋藤玲子教授)

新潟県内で新型コロナウィルスに感染した人は今のところ確認されてはいませんが、齋藤教授は「過度に注意する必要はないが、これまで通り手洗い・うがいの徹底を」と呼びかけました。

新潟県によりますと、新型コロナウイルスの影響で中国人観光客延べ3000人分の宿泊キャンセルが県内で発生していて、前回調査した今月3日からおよそ倍に増えたことがわかりました。