佐渡汽船のジェットフォイルが佐渡沖でクジラとみられる海洋生物と衝突して100人以上が重軽傷を負った事故で、運輸安全委員会が調査の報告書をまとめ、被害を軽減するための対策を事業者に指導することなどを勧告しました。

この事故は、去年3月に新潟発・両津行のジェットフォイル「ぎんが」が、佐渡沖でクジラと見られる海洋生物と衝突したものです。
運輸安全委員会は、事故後現地で聞き取りをするなどの調査を続けてきました。

26日に公開された調査報告書によりますと、乗客121人のうち108人が重軽傷を負い乗組員1人がけがをしました。
また、衝突した物体については「水中浮遊物」という表現にとどめ、船長が回避をするための操作を始めてから衝突するまではわずか1.4秒で「確実に回避することは困難であった」としました。

また報告書では、万が一衝突した際に被害を軽減させるため、座席クッションを備えることや高齢者を衝撃が比較的小さな座席に誘導することなどを事業者に指導するよう国土交通大臣に勧告しました。

佐渡汽船では事故の後、衝撃の吸収が25%アップした座席のクッションを導入したほか、緊急停止を知らせる発光掲示板を設置するなどの対応策をすでに講じています。