「来年、爆発的なブームが来る」現役東大院生の印度カリー子さんが、スパイスカレーに賭ける理由

 2019年9月、文春オンライン編集部に異変が起きた。編集部員が次々とスパイスカレー作りにハマってしまったのである。

 記者は特に極端で、自炊をまったくしない生活から、スパイスカレーを週3、4回作る生活へと暮らしが様変わりしてしまった。

 今年の夏だけでも、『dancyu』2019年9月号や『RiCE』2019年夏号、『料理通信』2019年8月号や『Meets Regional』2019年9月号がスパイスカレーの特集を組んでいる。

 スパイスカレーに抗いがたい魅力があるのは間違いない。ブームも到来しつつある。しかし、なぜスパイスカレーってこんなにも魅力的なのだろう?

 その謎を解明すべく、東大大学院で栄養学を研究する現役大学院生であり、スパイスカレーの本を4冊上梓している印度カリー子さん(22)にお話を伺った。


印度カリー子さん

◆◆◆

「そっか、毎日カレー食べてもいいんだ」と気づいた

――今日は、なぜスパイスカレーは「沼」なのかを聞きたくて、伺いました。その前に、まず印度さんがスパイスカレーにハマったきっかけを教えてください。

印度カリー子さん(以下、印度) 3年半前の大学1年生の終わり頃に、同居していた姉のためにスパイスカレーを作ったのが始まりです。

――ハマってからたった3年で、スパイスカレーを題材に4冊も。ものすごいハマりようではないですか。

印度 たしかに(笑)。最初に作ったときから、ずーっと好きなんですよ。

 あえて転換点を言うと、作り始めてから半年くらい経ったときに、全国には毎日カレーを食べているカレーマニアたちがいることを知りました。「そっか、毎日カレー食べてもいいんだ」って気づいてからは、毎日食べてますね。

――スパイスカレー作りって、なんでこんなにハマるんでしょう。

印度 まず、素材が馴染みのあるものばかりじゃないですか。玉ねぎ、トマト、にんにく、しょうが、塩。それにたった3種類や4種類のスパイスを組み合わせるだけで、一気にお店で出てくるようなカレーになっちゃう驚きがあると思うんですよ。「えっ、できちゃった」っていう感動があるというか。

 あとは、言うなれば作り方は全部同じなのに、ちょっと素材を変えたり、スパイスをいじったりするだけで全然違う味になるんですよね。バリエーションが無限なんです。

カレーを作るようになってから気づいた“偏見”

――ちなみに、最初にカレーにハマったときの周囲の反応は?

印度 もうすごいドライで。「なんでカレーなの」って。

――冷たい!

印度 スパイスカレーって今でこそだんだんメジャーになってきましたけど、数年前は毎日スパイスカレー食べてる女子大生って、完全に変人扱いだったんですよ(笑)。


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