新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の影響はとどまるところを知らない。観光庁は、今年2月の訪日客が昨年に比べて58.3%減少したことを発表。東日本大震災後の62.5%に次ぐ減少率だという。旅客需要が大幅に減少するなか、特に大きな打撃を受けているのが航空会社だ。全日空(ANA)は、大幅な運航本数減に伴い約5000人の客室乗務員を一時的に休業させる方針を固めた。また、スカイマークは東京証券取引所への再上場を延期する方針だという。現場で働く客室乗務員のリアルな声を聞いた。(取材・文=真島加代/清談社)


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「自宅でのスタンバイ勤務ばかりしています」

 某航空会社の国際線で客室乗務員(以下、CA)として働いている畠山麻衣子さん(仮名・27歳)は「運航本数が激減して、自宅でのスタンバイ勤務ばかりしています」と話す。

――ご自宅でのスタンバイ勤務について教えてください。

畠山麻衣子さん(以下、畠山) スタンバイ勤務は、空港や自宅で待機する業務のこと。当初フライトする予定だったCAがなにかのトラブルで欠勤になったときに、代わりに搭乗するスタンバイ要員です。空港スタンバイは制服を着てデスクワークや雑務をしながら過ごしますが、自宅スタンバイは家で待機します。もし急遽フライトが入ったらすぐに空港に行く、という感じですね。今までは月に1、2回程度だったのですが、新型コロナが流行してからは自宅スタンバイが増えました。

「今年のボーナスは諦めてます」

――なぜ自宅スタンバイが増えてしまったんですか?

畠山 詳しい説明はされていませんが、運航便がかなり減っているので勤務日数を調整するためなのかもしれません。地味にツラいのが、自宅スタンバイ中は外出できないことなんですよ。いつフライトの連絡が入るかわからないので友だちと電話もしづらいし、買い物にも行けなくて。あまりにもヒマすぎて、友だちにおすすめされた『バチェラー・ジャパン』をシーズン1から見始めました。私自身、アクティブなタイプなので、自宅で動かないでいるのはストレスが溜まりますね。

 しかも、自宅スタンバイが多いと手当がつかないから、基本給しかもらえないんじゃないかな。まだ会社から通達は来ていませんが、みんな今年のボーナスは諦めてます。