〈あらすじ〉

ニューヨークに暮らすニコール(スカーレット・ヨハンソン)は、夫のチャーリー(アダム・ドライバー)が主宰する劇団の看板女優として活躍し、チャーリーは演出家・脚本家として高い評価を受けていた。しかし、夫婦としては修復不可能な状態に陥っており、2人は8歳の息子のヘンリーを巻き込まない方法として、円満な協議離婚を望んでいた。ハリウッドからテレビドラマのオファーを受けたニコールは、息子を連れてロサンゼルスの実家へ戻る。チャーリーはヘンリーと過ごすためにNYとLAを行き来するが、夫婦の関係はさらに悪化し、ニコールは敏腕弁護士のノラ(ローラ・ダーン)を立ててチャーリーと争うことを決意する。

〈解説〉

『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のノア・バームバック監督が、自身の経験をもとに、離婚に向かう一組の夫婦の心情を描くヒューマンドラマ。136分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★★監督もスターたちもヒイキに思っている人達ばかりで嬉しい。セリフの妙。チラッと出て来るL・ダーン、最高におかしい。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★★おかしくて痛烈で、しかも胸を打つ映画。敵対的感情だけでなく、離婚劇の底にあるいたわりや悲しみを見逃していない。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆夫の穏やかな対応と妻の感情的な反撃が、夫の気づかなさと抑え込まれていた妻の才能を浮き上がらせる。ラストに好感。

森直人(映画評論家)

★★★★★ベルイマンを意識した時のウディ・アレンに近い。季節の変わり目のような関係の綾。芝居や後味、全てが素晴らしい。

洞口依子(女優)

★★★★☆スカヨハ最高のパフォーマンスをじっくり観察。結婚と離婚を不条理に綴るラブレターか。作り手の自由奔放さが魅力。

INFORMATION

「マリッジ・ストーリー」(米)
https://www.netflix.com/jp/title/80223779

※新型コロナウイルスの感染拡大による政府の緊急事態宣言及び各自治体による要請を受け、映画の公開が中止・延期となっている現状を踏まえ、今後も配信系作品を取り上げていきます。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年5月7日・14日号)