沢尻エリカはなぜドラッグを止められなかったのか――「週刊文春」バルセロナ現地取材記者の極秘メモ

 11月16日に自宅でMDMAの粉末0.09グラムのカプセルを所持していたとして、女優の沢尻エリカ(33)は、警視庁に麻薬取締法違反容疑で緊急逮捕された。

「10年以上前から大麻やMDMA、LSD、コカインを使用していた。有名人が薬物で逮捕されるたびに、私も危ないんじゃないかと注意していた」

 逮捕後、警察の取調べにそう供述している沢尻。「週刊文春」は7年前、 2012年5月31日号 を皮切りに、沢尻の「薬物疑惑」を複数回にわたって報じた。

 しかし、それでも彼女は薬物を止められなかった。彼女と薬物の関係はいかなるものだったか。その手がかりとなるのが、当時「週刊文春」取材班がスペイン・バルセロナで得た数々の証言である。2012年5月、バルセロナで4週間にわたり取材を続け、沢尻と薬物に関する生々しい証言を得た取材班の記者が振り返る――。


沢尻エリカ ©AFLO

自称「大麻インストラクター」のスペイン人

「エリカは今まで俺が会った中で一番マジカルな女だった。今でも夢に見るくらいのね……。また彼女と一緒にマリファナが吸いたいよ」

 インタビューを始めるなり、そう語ったのは、沢尻と親しかったスペイン人の自称「大麻インストラクター」、セルヒオ氏だった。

 外国人観光客でにぎわう初夏のバルセロナ市街。彼はその中でもひときわ長身で、ラッパーのようなスタイルの服装、たくわえた口ひげ、サングラスの奥でギラリと光る眼つきが周囲を威圧していた。深夜、自身が待ち合わせ場所に指定した裏通りのカフェバーにやってくると、ソファーに腰を下ろすやいなや、陽気な声で沢尻との“なれそめ”を饒舌に話し始めた。

「エリカとはじめて会ったのは、2010年の前半だ。スペイン人の女友達から『日本人の女の子でマリファナがすごく好きな子がいるから、会ってあげてよ』と言われたから、バルセロナのバーで会った。すぐにひとめぼれしたよ。

 エリカは、俺のタイプそのものだったんだ。外見はもちろんだけど、俺は元々日本人女性が大好きなんだよね。ドラゴンボールなどのマンガを読んで育ったし。だから、エリカの日本人女性らしい、口数が少ないところとか、相手を敬うところとかが、俺にとってはまさに完璧だった。本当に空から天使が降ってきたような気分だったよ(笑)。そう思ってたら、友達が『明日セルヒオの家でマリファナパーティーがあるから来ない?』とエリカを誘ってくれたんだ。すると翌日、彼女は自分から俺の家に来たんだよ」


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