「偉くなるごとに、能力だけではなく人間性を強く問われる」という真理

勝ち取った成功を維持できる人とは

 このあたりを並べてみてみると、結局はその偉い人が、得た立場で何をしてきたのか、どれだけの人が「この人の下で働くなら我慢できる」「賛同したい」と思えてきたかというところで吹く風の向きが決まってくるのでしょう。実際、「何してんだよ」と言いたくなる行動を偉い人がとっているケースはたくさんあります。偉い人だって人間ですから、酔えば暴言交じりの本音は出るし、業績が悪ければ辛い気持ちにもなって部下に当たりたくなる。

 同じ酔っ払いでも(丸山穂高さんと比べるレベルではないかもしれませんが)亡くなられた中川昭一さんなどはご存命のころから「普段はいい奴だけど、酔っ払えば酔っ払うごとにもっといい奴になる」と話す方もおられました。

 酒の飲み方ひとつで暴言吐いて騒ぎになったり女性を殴って逮捕されたりといった結果を出して、みんなから何してんだよと言われる人もいれば、酒のお陰で翼を広げて大物になっていく人もいるんだと思うと、やはり頭一つ出て社会的成功を勝ち取り、それを維持できる人は性格的な陶冶と言いますか、愛される、支持される愛嬌というものが必要なんだろうなあ、併せてその人の信念や考えを忠実に組織内や外部に対して伝え、それを貫き通しているという評価が必要なんだろうと感じます。

問題にどう対処するか

 先日も、リクルートでも騒動があり、話題が広がってきていますが、利益を出している会社はそれに対するやっかみが、偉くなった人には偉くなり損ねた人や対立して割を食っている人からの妨害があるのもまた社会の一部だと思うんですよ。

 それもこれも、問題に対しては「批判されないようにおとなしくしている」というスタイルでは切り抜けられず、「常日頃、問題や批判については常にオープンに応えている」という偉い人のスタイルあってこそのようにも見えます。逆に言えば、そういう受ける批判も半笑いで流しつつ組織固めをして実績を積み重ね、何かあったら適切な範囲内で応えたり無視したりするという戦略的聖人君子を貫ける人こそが、お前何してんだよという事例においては折れない強さ、したたかさをもつのではないのかなと考える次第です。

(山本 一郎)


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