「人間ドック」未経験の30代に伝えたい 受けるべき項目と不要な検査

「明日は健診だから今日は飲めないんだ」

 同僚の誘いに、そんな返事をする人がいる。健診の直前だけいい子になったところで、急に健康体になるわけでもないし、もしそれで見た目に病気が隠れるならば、そのほうがよほど危ないというものだ。

「健診」は「症状がない」ことが前提

「ケンシン」と一口に言うが、文字にすると「健診」と「検診」の2種類があって、微妙に内容が異なる。

「健診」は「健康診断」の略で、何の症状もない状態から、全身のどこかに何らかの病気がないかどうか探し出す検査のこと。会社や自治体が行う定期健診や、人間ドックなどがこれにあたる。

 一方の「検診」は、特定の病気を見つけ出すために行う検査のこと。がん検診や骨粗しょう症検診(骨密度測定)などがある。

 いずれにしても、これらの検査は「症状がない」ということが前提。すでに何らかの症状があるなら、のんきに健診など受けていないで、保険証を持って病院に行くべきだ。


©iStock.com

人間ドックは全額が自己負担

 さて、今回のテーマは「人間ドック」。そもそも人間ドックとは何なのか。

「労働安全衛生法で企業単位での実施が定められている健康診断とは違って、自由診療で行う健診のこと。全額が自己負担なので(一部を負担する企業もある)、基本メニューをベースに、自由にオプションを付けられるのが特徴。不安に思う病気があれば、そこを重点的に検査することができる半面、検査施設によって価格設定が異なるので、高級志向の施設だと10万円を超えていくところも珍しくありません」


鈴木由美子医師

 と語るのは、東京西徳洲会病院、健康管理センターの鈴木由美子医師。

 人間ドックのメニューは、施設によって若干の違いはあるものの、身体計測、生理(血圧、心電図、心拍数、眼底、眼圧、視力、聴力、呼吸機能)、エックス線(胸部、上部消化管)、腹部超音波、生化学(総蛋白、アルブミン、クレアチニン他)、血液学(赤血球、白血球、血小板他)、尿検査、便潜血検査といったところが基本だ。

 これに医師による問診が付くが、希望があれば胃カメラや大腸内視鏡検査、マンモグラフィ、子宮頸部細胞診、PSA(前立腺腫瘍マーカー)、ウイルス肝炎、睡眠時無呼吸症候群などの検査を加えることも可能だ。

「当センターの場合は日帰り検査が主流ですが、大腸内視鏡検査を希望される方は前日から検査食を摂る必要があるので、1泊2日で受けていただくこともあります」(鈴木医師)

 睡眠時無呼吸症候群を調べる場合は、まず簡易検査を自宅で行い、その結果精密検査が必要となると保険診療による1泊入院が必要となる。

 さてこの中で、本当に必要な検査と無理して受けなくてもいい検査がある、と言う声がある。


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