僕は30代二子玉川美容師です。日常的に自分より若い世代と接する事も多く、特に10〜20代前半の子になりたいヘアスタイルを聞いていると、インスタの写真を見ながら「こんな感じにしたい」と、一様にK-POPアイドルの髪型が挙がります。

 男女共に10〜20代を中心にファッションに影響を与えるK-POPアイドルたちの影響力はどこから来たのか、美容師であり、無類の音楽リスナー、エンタメ好きの映画バカである私、操作イトウが、少しの偏見を持って解説します。

「鬼滅ヘア」が話題になっていた矢先、「ヒカルの碁ヘア」なるものが出てきているのをご存知でしょうか。


リナ・サワヤマ ©getty

ヒカルの碁ヘアはツートーンカラーの行き着いた形

 ファッションは基本的に、周りと違う事をカッコいいとする文化です。言い換えれば、あえて少数派になることを目指す文化とも言えるのかもしれません。

「バレイヤージュカラー」「グラデーションカラー」といった毛先を明るくするヘアスタイルが流行っていますが、こういった派手なヘアスタイルが流行ると、それをする人も多くなり、ヘアスタイルが多数派のものになってしまいます。すると、少数派でいたいお洒落さんは、また新たなトレンドを求めて次の手を打つのです。

 00年代以降、ファッションは過去のトレンドをミックスする事でアップデートを続けています。過去のトレンドを丸ごと物真似するわけではなく、要素を少しずつ取り入れて今風に味付けする。この連鎖でトレンドは、少しずつ動いています。

 先ほど、「バレイヤージュカラー」「グラデーションカラー」が流行していると書きましたが、その最新形が「ヒカルの碁ヘア」です。正式名称は「ミストバング」。

 K-POPアイドルが先駆けて取り入れているのが、注目されたようです。大人気のK-POPガールズグループ、BLACKPINKのジェニーや、ロンドンを拠点に活動する日本人アーティストのリナ・サワヤマなどが「ミストバング」を取り入れています。


 前髪だけを明るい色で染めるスタイルで、見た目は正にヒカルの碁。特に30代の方は思い出深いのではないでしょうか。