新型コロナに対する危機感を全米に広めた“告白”だった。3月11日、米俳優トム・ハンクス(63)と妻で女優のリタ・ウィルソン(63)が新型コロナに感染したと明らかにした。

〈妻と私は風邪をひいたように少しだるく、身体に痛みを感じた〉(本人のインスタグラムより)


アカデミー賞を2度受賞している ©ゲッティ=共同

 ハンクス夫妻は、エルビス・プレスリーを題材にした映画の撮影でオーストラリア北東部のクイーンズランド州に滞在していた。撮影は、ハンクスのコロナ感染を受け休止となった。

「ゴールドコーストの病院に入院中のハンクスは糖尿病であることを公表していますが容体は安定している。夫妻はオーストラリアへ出入国を繰り返していたようですが、感染経路は分かっていません」(現地記者)

 新型コロナをめぐっては、トランプ大統領が「民主党による新しいデマだ」とコメントするなど、共和党と民主党の支持層によって危機感の認識が大きく異なっていた。しかし、トム・ハンクスの“告白”によって米社会のウイルスへの理解は一気に深まったといわれる。「アトランティック」誌は、1991年のNBAのマジック・ジョンソンによるエイズ告白にたとえ、その影響力の大きさを伝えている。

 実際、ハンクスの告白直後にはNBAが決定した無観客試合について一転、中断を発表。ハリウッドにおけるスタジオ撮影が無観客で行われることなども次々と決定された。