猛暑で注目「花粉症」銘柄 翌春に多い飛散量、投資家が先取り

猛暑で注目「花粉症」銘柄 翌春に多い飛散量、投資家が先取り

 記録的な猛暑の中、株式市場では意外な銘柄に注目が集まっている。ドラッグストアに乳製品、医薬品メーカーなどの花粉症関連銘柄だ。猛暑の翌春は花粉の飛散量が多い傾向がみられるためだ。

 7月上旬に1株4700円台で推移していたマツモトキヨシホールディングス(HD)の株価は同中旬、気温の高まりとともに上昇。全国6都市における暑さ指数の平均が30度を超えた同13日は5000円台に乗せた。10日はやや値を下げたが、今月9日終値の4815円は1カ月前の水準より100円前後高い。

 同社株で暑さというと日焼け止めクリームの需要などが連想されるが、同時期に上昇した他銘柄の顔ぶれをみれば相関関係が浮かんでくる。乳製品メーカーの明治HDに鳥居薬品、空気清浄機など家電製造販売のツインバード工業−。導き出される共通キーワードは「花粉症」だ。

 日本気象協会によると、暑い夏の翌年はスギ花粉の飛散量が多くなる傾向がみられ、投資家はこれを経験則から先取りしているようだ。野村証券の調査では、ドラッグストアや乳製品メーカーなど花粉症関連28銘柄は、花粉飛散量が多い年の前年夏ごろから買われ、前年10月からの平均運用益は、東証株価指数(TOPIX)の運用益を上回る傾向が示された。

 ちなみに「夏」から連想されるビール関連株は、数カ月前の春先から上昇率が高くなり、8月には底を打つ傾向がある。同証券の王博瓊ストラテジストは「投資家は先々の需要傾向をつかんだ投資をしていることが調査結果からみてとれる」と分析している。(佐久間修志)


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