毎日新聞は3月29日、 新型コロナウイルス感染者が出ていない鳥取県、島根両県の観光客に関する記事を削除した。

記事では当初、「感染者がいない場所に逃げてきた」「鳥取・島根が隠れた人気に」などと記していたことから、批判が集まっていた。

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毎日新聞が削除したのは、3月28日夜に配信された記事。

新型コロナウイルスの感染者が出ていない島根、鳥取両県の観光状況を取材した内容で、「『安全』というイメージのある両県をあえて訪れる観光客もいる」と紹介。

「感染者がいない場所に逃げてきた。鳥取砂丘を見て気分転換したい」という鳥取砂丘を訪れた観光客のコメントも掲載していた。

Googleキャッシュやアーカイブを確認する限り、記事の見出しは配信直後は【「感染者がいない場所に逃げてきた」鳥取・島根が隠れた人気に 新型コロナで】というものだった。

しかし、遅くとも3月29日午前0時時点では「感染者がいない場所に逃げてきた」というコメントは削除され、見出しも「感染者の確認ない鳥取・島根 外出自粛の都市部から観光客も 新型コロナ」と変更されていた。

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この記事には当初から、「感染拡大を招くのでは」などという批判が多く寄せられていた。

また、配信後に文中のコメントが一部削除されていたが、そうした記載が記事になかったことから、記事中にない表現を見出しで用いる「幽霊見出し」になっていることを批判する声もあった。

3月29日午後3時すぎ、毎日新聞社は「外出自粛要請がある中で、地方への旅行を勧めるように取られかねない記事内容と見出しでした」としておわびし、記事や関連ツイートを削除した。

ただ、毎日新聞だけではなく、感染者が出ていない地域への旅行者がいる現状は、ほかのメディアも報じている。実際、「コロナ疎開」などという言葉も存在している。

現状では国内旅行の自粛などの通知は国から出されていないが、安倍晋三首相も「どこかで爆発的な感染拡大が発生しかねない」として、最大限の警戒を呼びかけている。一人ひとりが緊張感を持って行動することが必要だ。