日産 スカイライン

軽自動車からスポーツカーまで、北の大地で一気乗り

雪上を思いっきり走る機会は、そうそうあることではない。
今年1月に、日産が冬の北海道にて雪上試乗会を開催した。例年に比べると北海道でさえも積雪量が少ないという。
しかし、特設コースをはじめとした様々なシチュエーションで、日産の各モデルに試乗して、その性能を確認することができた。
今回は、スカイライン400R、リーフe+、そしてデイズの3車種による、特設コースでのスラロームとフルブレーキングによるテストの様子をお届けする。

400ps超のハイパワーでも、驚くほど安定している日産 スカイライン 400R

初めは400psを超える3Lツインターボエンジンを搭載したFRセダン、スカイライン400Rだ。これは相当面白いだろうと、乗る前からワクワクしていた。
以前、公道で試乗した際の様子は別途レポートしたが、このモデルは誰でもうまく操れるわけではなく、ドライバーの腕によって様々な挙動を示すからだ。
日産 スカイライン
まず60km/hからのフルブレーキング。スタッドレスタイヤの性能が良いということもあるが、雪の上でも抜群の制動力を発揮する。
前後のバランスは申し分なく、リアが振れたりすることはない。
速度を70km/hまで上げても、フルブレーキング時の安定感は抜群だ。
次にスラロームのセクションを走行する。VDC(ビークルダイナミクスコントロール)が介入し、思ったとおりのアクセル操作はできないが、びっくりするほど車の挙動が良い。
オーバースピード気味にターンインしても、細かい制御でブレーキをコントロールし、アンダーステアを抑える。
またスロットルを踏んだときに、雪上でも瞬時に路面とのコンタクトを最大限にする制御も、スポーティなサルーンに相応しいと感じた。
日産 スカイライン
日産 スカイライン

雪上ではプラットフォームの古さが否めない日産 リーフe+

次にリーフe+である。

雪上では、いかに緻密な制御を行っているかがわかりやすいのだが、このモデルはいかがだろうか。

日産 リーフ
フルスロットルで発進し、速度を60km/hまで上げる。
リアが沈み込むことにより、駆動側の前輪にトラクションがかかりにくく、今ひとつ速度に達するまでに時間がかかる。
しかし、良く言えば滑りやすい路面を捉えるように、しっかりと制御を行なっているからである。
次にフルブレーキングからの完全停止を行う。
EVならではの車重があることと回生ブレーキの影響か、思った以上に制動距離は長い。
挙動についてもリアが左右に振られ、ひと昔前の制御であることは否めない。
続けてスラロームセクションへ進入する。
トラクション制御に主軸を置いているためだろうか、スラロームならではの活発な速度領域へは持ち込めず、アンダーステアも強い。
車重の重さとバッテリーの搭載位置も含め、新たなプラットフォームへの進化が望まれるモデルだと感じた。
日産 リーフ

フルブレーキから完全停止までの安定性が高い日産 デイズ

最後に軽自動車のデイズである。
滑りやすい路面での軽自動車の性能はいかに、といった感じである。
スタッドレスタイヤの性能によるところもあるが、デイズは思ったよりもトラクションが高い。
60km/hまでスピードを上げフルブレーキングしてみるが、左右前後のバランスが良く、ABSが作動してから停止するまでの安定性が思った以上に高い。
さらにスピードを70km/hまで上げ、同様にフルブレーキングを行なった。スピードアップにより、当然制動距離は伸びるが、この速度域でも安定性は高かった。
続いてスラロームである。ステアリングを切り、滑りが生じた瞬間に速度を落として安定性を確保し、再びスロットルを開けたときのレスポンスは一瞬鈍くなるが、すぐに回復する。
軽自動車と思って甘く見ていたが、意外なことに雪上でも十分に安定性は高かった。