触れなくても感染の可能性が。猫から間接的にうつりやすい病気

触れなくても感染の可能性が。猫から間接的にうつりやすい病気

ちょっと聞きなれない病名だとは思いますが、あなたは「人獣共通感染症」を知っていますか? これは人と動物の間でうつる病気で、日常生活のちょっとした接触やお世話から感染する可能性があります。今回は猫に触れなくてもうつる間接的な「人獣共通感染症」についてご紹介します。

猫と暮らしてこんなことしてませんか? されてませんか?


・猫と同じ食器を使う → 猫回虫幼虫移行症になるリスク有!
・猫のトイレ掃除後、手を洗わない → トキソプラズマ症になるリスク有!
・猫のくしゃみをあびる → コリネバクテリウム・ウルセランス症になるリスク有!

こんなことをしたりされたりすると、猫回虫幼虫移行症・トキソプラズマ症・コリネバクテリウム・ウルセランス症などになるリスクが! これらは具体的にどのような病気なのでしょうか?

猫回虫幼虫移行症


猫がウンチと一緒に排出した回虫の卵は、温度などの環境が整うと成熟することが。そうして孵化直前まで育った卵を、人が口にすることで感染します。また、猫が肛門周辺を舐めたとき、口や体に卵が付くことも。そのため、食器や毛を介して感染する場合があります。感染すると、回虫が体内を移動し、行き着く先が目なら斜視や失明、肺なら喘息になることも。

トキソプラズマ症

同名の原虫が病原体。この原虫の卵がウンチと一緒に排出され、猫トイレの掃除の際などに感染することが。しかしこの原虫をもつ猫は、全国で5%程度と少なく、さらに健康な人の5〜40%は抗体をもっているので、発症率は低いです。ただし、妊婦が感染すると、最悪流産に至るか、胎児が先天性トキソプラズマ症にかかることも。

コリネバクテリウム・ウルセランス症


09年に、ノラ猫のくしゃみをあびて、その鼻水に含まれた病原菌に感染したという報告が。感染すると、のどの痛み、発熱、鼻水が出るなどの症状が見られます。進行すると、のどの周りに白っぽい膜ができたり、首のリンパ節が腫れることもあります。

そのほかにもこんな病気が!

瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)

瓜実条虫は、ノミを宿主とします。ノミを飲み込んで感染した猫の排泄物を処理する際、目に見えない卵やノミ自身を体内に取り込んでしまうと感染。多くは無症状ですが、まれに(とくに幼児は)下痢やおう吐をすることが。排泄物に、条虫の一部が混じることも。

ノミが原因の病気


猫に寄生するノミも、自ら動いて人に病気をもたらします。しかも厄介なことに、小さいうえに広範囲を移動するので、気付かないうちに刺されたりして病気にかかる可能性も。ですから、猫に寄生されないための予防が何より大切です。

予防するには?


・定期的に掃除を行う
猫の抜け毛で、真菌が繁殖する可能性もあります。また、じゅうたんなどにノミやその卵が潜んでいる危険も。掃除の際は、猫の動線を意識しながら行いましょう。

・猫が使った食器は消毒する
猫用の食器や、使われてしまった人用の食器は、洗剤で洗いましょう。定期的にキッチン用の塩素系漂白剤でつけおき洗いをすると○。

感染はノラ猫からと思いがちですが、室内飼いの猫からも感染する可能性はあります。日々の暮らしにちょっとした注意を払って、猫も人も健康に過ごせるようにしたいですね。

参考/「ねこのきもち」2017年9月号『猫から人にうつる病気に気を付けて!』(監修:日本大学生物資源科学部獣医学科 獣医公衆衛生学研究室教授 丸山総一先生) 
文/浪坂一
イラスト/深尾竜騎
画像/「ねこのきもち」2017年9月号『猫から人にうつる病気に気を付けて!』
※この記事で使用している画像は2017年9月号『猫から人にうつる病気に気を付けて!』に掲載されているものです。


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