愛猫のスリスリって、見ていてかわいいですよね♫ でも、たまにスリスリがいつもより激しいとき……ないですか? このときの猫の気持ちについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生にくわしく解説してもらいました!

猫のスリスリが、いつもより激しいときの心理


猫が人との生活の中でスリスリするのは、大きく分けて2つの理由が考えられます。1つは安心するため、もう1つは人にアピールするためです。猫のスリスリがいつもより激しいのであれば、安心したい気持ちが強かったり、アピールしたい気持ちが強いのでしょう。
この2つの理由について、次でくわしく見ていきます。

安心したい気持ちが強いスリスリ


猫は自分の縄張りを守ろうとして、自分のニオイ付けをする「マーキング」の習性があります。スリスリは、猫の顔の周りやしっぽの付け根などにある「臭腺」から出る分泌液を人や物にこすり付けてニオイを付ける、マーキングの一種です。
家の中も、猫にとっては縄張り。その中に新しいニオイやいつもと違うニオイを発見して、不安になったり落ち着かなくなると、いつもより激しくスリスリして、対象となる人や物に自分のニオイを付けて安心しようとするのです。

【具体例①】宅配便などで荷物が届いたとき
たとえば、宅配便などで荷物が届いたり、来客の荷物が猫の生活スペースに置かれていると、知らないニオイを確認しながら、激しくスリスリします。人好きの猫だと、来客にもスリスリすることもあります。

【具体例②】飼い主さんなどが帰宅したとき
飼い主さんをはじめ家族が帰宅すると、外のニオイを消そうとしてスリスリすることがあります。特に地面に近い足や靴を気にして、激しくスリスリする傾向があるようです。

【具体例③】飼い主さんがお風呂から出たとき
また、お風呂上りに愛猫に激しくスリスリされることも多いでしょう。石鹸やシャンプーのニオイは、大好きな飼い主さんのニオイとは別のもの。猫は急いで自分のニオイを付けて安心したくなるのでしょう。

アピールしたい気持ちが強いスリスリ


「ごはんが欲しい」「遊びたい」「甘えたい」など、自分の気持ちを伝えたいときにも、猫は人に激しいスリスリをすることがあります。スリスリの本来の意味であるマーキングとは違い、「スリスリしたら要求が受け入れられた」という体験から、猫が自ら学習した行動ではないかと考えられています。

【具体例①】飼い主さんの注意を自分に向けたいとき
何かに集中している飼い主さんの注意を自分に向けたいときは、その集中を遮るように飼い主さんに顔を押し付けながら激しくスリスリしたり、飼い主さんが夢中になっているパソコンや本にスリスリします。

【具体例②】何かを要求しているとき
「ごはんが欲しい」「トイレを片付けてほしい」など、何かを要求しているときは、足元などでスリスリしながら鳴く猫もいます。要求しているのに飼い主さんが寝ていたり、なかなか気が付かないと、スリスリがより激しくなって、顔や体をグイグイ押し付けてくるようなこともします。

愛猫が強めのスリスリをしてきたとき、どうすればいい?


激しくスリスリするのは、猫の強い気持ちの表れです。できるだけその気持ちを受け入れてあげたいですね。特に不安を解消するためのスリスリであるならば、やめさせたりせずに、満足のいくまでスリスリをさせてあげましょう!

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ