ノミ、ダニ、フィラリアなどの寄生虫の予防。「犬だったら、外に出る機会が多くて必要かもしれないけど、うちの猫は室内飼いだし大丈夫」なんて思っていませんか? 実は、完全室内飼いの猫でも感染のリスクがあり、最悪のケースでは、命にかかわることもあるのです!

寄生虫予防 「していない」飼い主さんの割合は?


アニコム損保のペット保険契約者に対して実施されたアンケート(実施期間:2016年2月15〜23日、回答数:犬3577頭、猫891匹)では、なんと、猫の飼い主さんの約半数が寄生虫予防をしていないという結果に。これは「室内飼いなので、心配がない」と考える飼い主さんが多いからかもしれません。犬と比べても、猫の寄生虫予防率は低いといえます。これも、散歩などで外に出かけることの多い犬と、家の外に出ない猫という、生活スタイルの違いからだと考えられます。
しかし、実は完全室内飼いの猫であっても、寄生虫に感染するリスクがあるのです。飼い主さんが気付かないうちに猫の体表や体内に寄生虫が感染し、重症化してしまうこともあるので、予防は必要なのです。

なぜ室内飼いでも予防が必要なの?


■ノミやダニには意外な感染経路がある
室内飼いの猫でもノミやダニに感染することがあります。感染経路のひとつは、飼い主さんの服や靴。衣服に付着して侵入したノミやダニが室内で繁殖し、猫に感染してしまうことがあります。また、庭やベランダに猫を出す場合、そこで感染することも。
ノミやダニに感染すると痒がったり、アレルギーによる皮膚炎を起こしたりすることもあります。また、室内で繁殖してしまうと長期にわたって駆除が必要になることもあり、とても厄介です。ノミやダニは湿度が高い環境を好むため、よく換気をして、猫の寝床や室内を清潔に保つようにしましょう。

■猫もフィラリアにかかり、重症化の恐れがある
昔から犬の病気だといわれてきたフィラリア。しかし近年では、猫も感染するということがわかっています。フィラリアにかかる仕組みは犬も猫も同じで、蚊が媒介する病気です。蚊が動物に吸血した際に、血中にフィラリアの幼虫が侵入し、最終的には心臓に寄生します。
猫が感染した場合、ほとんどが無症状だったり、咳をしたりするくらいなので、気づかぬうちに短期間で命を落とすことも少なくありません。猫の場合は犬よりも、少量の感染で命にかかわる重篤な状態になることが明らかになっており、注意が必要です。

寄生虫感染は、薬で予防が効果的


猫に感染するリスクがあるこれらの寄生虫は、薬を使って予防をすることができます。ノミやダニの予防には、首元に滴下するタイプの薬が主流です。飲み薬もあるので、猫が嫌がる場合は使用してみましょう。
また、薬を使えば、寄生虫だけでなく、寄生虫が引き起こす病気の感染も防ぐことができます。予防・駆除ができる寄生虫の種類は薬によって変わるため、獣医師と相談して適切な薬を選び、正しく使うことが大切です。

予防は「定期的に忘れずに」が鉄則


寄生虫感染のリスクは、飼い主さんがしっかり予防をすることで回避できます。命にかかわることもある寄生虫から、猫を守れるのは飼い主さんだけです! 日ごろから継続し、忘れずに予防をするようにしましょう。

参考/「ねこのきもち」2018年5月号『データで見る 愛猫を守るためにできることが見えてくる!イマドキ猫の健康事情』(監修:聖母坂どうぶつ病院 獣医師 鵜飼佳実先生)
文/いけてぃん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。