みなさんは、猫が食べて大丈夫なもの、食べてはいけないものをしっかり把握していますか? 食べ物によっては、猫に悪影響を及ぼすものもあります。そこでこの記事では、「猫に与えてOK?NG?【果物編】」について解説。与えると命に危険が及ぶものもあるようです。

【スイカ】→○少量なら与えても害はない


■水分補給のためならおすそわけもOK(※オシッコの病気の猫にはNG)
スイカは果肉の大半が水分なので、与えても問題ないでしょう。種は消化できないので、取り除いてあげて。ただし、スイカにはカリウムが多く含まれているため、腎臓や心臓に疾患がある猫には与えないでください。スイカを与えるなら大さじ1程度に。

【梨】→○少量なら与えても害はない


■細かく刻んでから与えて
梨はほぼ水分のため、与えても問題ありません。ただし、果肉が硬く猫がのどに詰まらせる恐れもあるので、注意して。梨を与えるなら、5mm角程度に刻んで大さじ1程度に。

【りんご】→○少量なら与えても害はない


■腸内を整える効果が。糖分が高いので控えめに
りんごに含まれるペクチンという食物繊維には、腸内細菌のバランスを整える働きがあります。とはいえ、果物は糖分が高いです。与えすぎると肥満や糖尿病のリスクが高まってしまうので、注意して。りんごを与える場合は、刻んでひと口程度に。

【桃】→○少量なら与えても害はない


■ほぼ水分なので問題ありません
桃の果肉は水分補給にもなるため、少量ならOKです。ただし、種は中毒を起こす可能性があるとの報告もあります。絶対に口にしないように気をつけてください! 桃を与える場合は、刻んで大さじ1程度に。

【いちご】→○少量なら与えても害はない


■腸内環境を整える反面、下痢を引き起こすことも
いちごに多く含まれる食物繊維が、腸内環境を整えてくれます。ただ、摂りすぎると下痢を起こすリスクもあるので、与えすぎには気をつけましょう。いちごを与える場合は、1粒の半分程度に。

【メロン】→○少量なら与えても害はない


■水分量が豊富なので、好む猫も(※オシッコの病気の猫にはNG)
メロンはほとんど水分なので、与えても問題ないでしょう。ただしスイカ同様、カリウムが多く含まれているため、腎臓や心臓に疾患がある猫はNGです。メロンを与える場合は、刻んで大さじ1程度に。

【みかん】→△与えるなら注意が必要!


■好まない猫もいますが、与えるなら薄皮をむいて
みかんは少量なら与えてもいいですが、糖分が高いので要注意です。薄皮は消化によくないので、与えるなら果肉のみに。ニオイを好まない猫も多いので、あえて与えなくてもいいでしょう。みかんを与える場合は、薄皮をとり、1/2房程度に。

【パイナップル】→△与えるなら注意が必要!


■舌をヒリヒリさせる成分が入っています
パイナップルを食べると、たんぱく質分解酵素の働きで人でも舌がヒリヒリすることがあります。猫も同様のことが起こりうるので、食後に口元を気にするしぐさが見られたら、与えるのを控えましょう。パイナップルを与える場合は、刻んで小さじ1程度に。

【さくらんぼ】→△与えるなら注意が必要!


■食べすぎると、下痢を起こす猫も
さくらんぼは食物繊維が豊富に含まれていて、食べすぎると下痢の原因になります。ふだんから軟便になりがちな猫には控えてください。また、種の誤食にも注意して! さくらんぼを与える場合は、茎と種を除いて、1粒の半分程度に。

【バナナ】→△与えるなら注意が必要!


■猫の体によい果物ですが、与えすぎには注意
バナナは栄養価も高く消化もよいので、猫にとっても体によい果物。しかし、カロリーが高いため、与えすぎると肥満の原因になります。バナナを与える場合は、厚さ1cmくらいの輪切り1個に。食べやすい大きさにカットしてあげて。

【パパイヤ、マンゴー】→☓与えたらNG! 命にかかわることも…


■アレルゲンになりやすいので注意
パパイヤやマンゴーは、人でもアレルギーを起こしやすい果物。猫が口にした場合も、口内や唇にかゆみや炎症を起こす可能性があるので、与えないほうがいいでしょう。

【いちじく】→☓与えたらNG! 命にかかわることも…


■皮膚炎を起こす危険性があります
いちじくの皮や葉、果肉に中毒を起こす成分が含まれています。食べると口の中が炎症を起こしたり、嘔吐することも。絶対に与えないでください!

【ぶどう】→☓与えたらNG! 命にかかわることも…


■腎臓の病気の原因となる可能性が
ぶどうは、犬が食べすぎて腎臓の病気にかかった例が報告されています。猫への安全性も確かめられておらず有害の可能性もあるので、与えないほうが無難。干しぶどうも同様です。

与えてはいけない食べ物を誤って与えてしまうと、場合によっては愛猫の命の危険を脅かすこともあります。飼い主さんは、くれぐれも気をつけてくださいね。

※「与えるなら」で掲載している分量は、体重4kg前後の標準的な体重の成猫を想定した目安です。
※食べ物を与えるときは、のどに詰まらないよう、細かく切るなど下処理をしてから与えてください。
※どんな食べ物でもアレルギー症状を引き起こす可能性はあります。愛猫に与えて異変が出たら、ただちに与えるのをやめて、獣医さんに診てもらいましょう。
※この記事で「与えてはいけない食材」として紹介しているものが、猫用のフードの成分として含まれていることがありますが、食材そのままでなく、猫用に成分を調整するなど適切に加工されていますので心配ありません。
※問題のない食材でも初めて口にしたときは下痢をしてしまうことも。様子を見ながら、少しずつ与えましょう。

参考/「ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足♡ 猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』
(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/雨宮カイ