猫のしっぽって、いろんな動きをしてかわいいですよね。気まぐれで動かしていると思いきや、猫のしっぽの動きには猫の気持ちが表れているのだとか! この記事では、「猫のしっぽの役割」「しっぽの動きでわかる猫の気持ち」について、解説します。

まずは、猫のしっぽの3つの役割とは?


まずは、猫のしっぽの役割から見ていきます。猫のしっぽは、猫の生活においておもに3つの役割を果たしています。

①バランスをとるため
猫が狭いところを歩いているとき、しっぽを見ると、左右に動かしているのがわかります。これは、しっぽでバランスをとっているのです。意識して動かしているわけではなく、人が平均台で腕を広げるのと同じように、無意識の動きです。

②コミュニケーションをとるため
猫の気持ちはしっぽに表れるので、猫同士ではコミュニケーションに役立ちます。たとえば、しっぽを立てているのは友好的な気持ちの表れ。しっぽの動きで自分の気持ちを知らせ、相手の気持ちを知ることができるのです。

③保温をするため
猫は寒い季節になると、体を丸めて、しっぽで鼻と口を塞ぐようにして眠っていることがあります。これは、自分が吐いた息の熱を逃がさないようにするため。しっぽを保温のために役立てているのです。

しっぽの動きでわかる猫の気持ち6つ


ここからは、しっぽの動きでわかる猫の気持ちについて見ていきます。6つ紹介しますね。

①しっぽがまっすぐピンと立つ
→「ここにいるよ!」「かまって!」と好きな相手にアピールこれは、子猫が母猫に近づくときのしぐさです。その名残で、成猫になっても好きな相手に「ここにいるよ」「こっちを見て」「かまって」とアピールしたいときや、ゴキゲンなときに、自然としっぽが立つのです。

②しっぽが左右に大きくブンブン動く
→緊張・興奮しているか、イライラしているサイン!低い位置で力を込めるように左右にブンブン動くのは、緊張で神経がたかぶったり、興奮したりしているときです。近くに獲物のようなものがあって「捕まえられるかな」と狙っているときや、不快でイライラしているときに、しっぽをこのように動かします。

③しっぽがゆったりユ〜ラユ〜ラ揺れる
→「リラックスしていい気持ち」という気分の表れ力が抜けたようにゆったりユ〜ラユ〜ラと揺れるのは、とてもリラックスしていい気持ちで過ごしているときです。満足していること、ゴキゲンなことを飼い主さんにアピールしたい気分のときに、揺れることが多いよう。

④しっぽがボワッと膨らむ
→怖いときや驚いたとき、反射的に毛が逆立ちますタヌキのしっぽのように膨らむのは、怖いと感じたときや驚いたときです。緊張して毛根の周囲にある「立毛筋」という筋肉が収縮し、毛が逆立っている状態。相手に、自分を大きく見せる効果もあるといわれています。

⑤しっぽの先だけパタパタ動く
→ちょっと気になるときや、返事代わり
猫が伏せた姿勢でいるときに、しっぽの先がパタパタと動くのは、「ちょっと気になるけど、今は動きたくないな〜」というサインです。飼い主さんに呼ばれたときなら、「はいはい、聞こえてるよ」という返事代わりといえるでしょう。

⑥しっぽが低く下がる、お腹の下に入る
→「怖い」気持ちで、逃げたい、気配を消したい
しっぽが低く下がっていたり、後ろ足の間からお腹の下に入っていたりするのは、「怖い」気持ちの表れです。多くの場合、後ろ足を曲げて体も低くしています。「逃げたい」「自分の気配を消したい」と思っていることも。

以上、しっぽの動きでわかる猫の気持ちでした! 飼い主さんは解説を参考にしながら、日々の愛猫とのコミュニケーションに役立ててみてくださいね♪

参考/「ねこのきもち」2018年7月号『いつまでも眺めていたいな 癒しっぽ』
(監修:「ねこの博物館」館長、哺乳動物学者 今泉忠明先生)
文/雨宮カイ