国内外の人気作家による猫の絵を集めた「猫の絵画展」が2020年4月2日(木)より、東京都多摩市にある京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店で開催されます。

猫の絵画展は藤田嗣治や竹下夢二、フジ子ヘミング、マイケル・ルー、ルイ・シン、水森亜土など、国内外の人気作家による「猫の絵」を集めた展示販売会。
会場となる7階のギャラリーには日本画、洋画、版画など、様々な種類の猫の絵画が約40点ほど展示されます。

本記事では、その中でもフレスコ画家の瑞慶覧(ずけらん)かおりさんに注目。

フレスコ画とは、漆喰の下地に顔料で絵を描き、漆喰の中の石灰の化学反応を利用して彩色する世界最古の絵画技法。顔料そのものの美しい発色と、長期間色褪せしない色材保存の仕組みが特徴で、顔料粒子が石灰の結晶の中に封じ込められて定着するため、まるで大理石に入墨を施すような描画工程をとります。

2万年前に描かれたラスコーの洞窟壁画をはじめ、全盛を極めたルネサンス期には「アテナイの学堂/ラファエロ作」や「最後の審判/ミケランジェロ作」などの名画で用いられるなど、長い歴史と普遍性を持った技法ですが、適切な下地の確保が難しく描画時間の制約もあることから、現在フレスコ画を専門に描く作家は非常に少なくなっているのだとか。
 
本展では、そんな絵画技法の絶滅危惧種とも言われるフレスコ画を「もっと身近な絵として普及していけたら」との思いで制作を続けている、瑞慶覧さんのネコ作品が5点出品。
フレスコ画技法による石灰の結晶と雲母彩色により、実物を近くで見ると、猫の毛並みが光の加減できらきらと輝く様子を目にすることができます。

猫は古くから人間の生活に深く寄り添ってきた身近な動物で、古今東西、数多くの画家が作品のモチーフとして表現してきましたが、その動機や目的は人それぞれ。
そこで、猫を描く理由について瑞慶覧さん本人に聞いてみました。

『モフモフとした動物の毛や、鳥の羽を描いていくような、細かな描画が好きで、これまでも、ペット肖像画の受注制作として、多くの小動物を描いてきました。中でも猫のご依頼は多く、沢山の愛猫さんを描かせていただく中で、その愛らしい仕草や、美しい瞳に惹かれ、私の中でも大好きな画題となりました。また、日常の子育ての中でほっこりする一コマを、猫親子を通して表現したいなと思い、描いた作品が「きすねこ」「はぐねこ」「ねんねこ」のシリーズです。猫の仕草や表情はとても豊かなので、絵にしやすく、見る人にとっても共感できる部分が多いのではないかと思います。』
(瑞慶覧かおりさん)

この「猫の絵画展」は4月2日(木)から1週間かけて行われるほか、6月には渋谷にある東急本店でも開催される予定となっています。

<猫の絵画展>
■京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店
期間:2020年4月2日(木)〜4月8日(水)
時間:10:00〜18:30
  :10:00〜16:00(最終日)
会場:7階 京王ギャラリー
住所:東京都多摩市関戸1-10-1-7F

■渋谷・東急百貨店本店
期間:2020年6月11日(木)〜6月17日(水)
時間:10:00〜19:00
  :10:00〜17:00(最終日)
会場:8階 美術ギャラリー
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1-8F