栃木県那須町にあるテーマパーク型の動物園「那須どうぶつ王国」で2020年8月13日、新しいスナネコの赤ちゃんが一般公開されました。

スナネコはアフリカなどに生息している世界最小級の野生ネコで、その愛くるしい容姿から「砂漠の天使」とも呼ばれています。
日本では飼育している動物園が2つしかない珍しい動物で、同園では2020年7月9日に3頭のメス猫が誕生。そのうち人工哺育で育てられている1頭は、順調に成長していることから8月12日に一般公開が予定されていました。

ところが予定当日になって、赤ちゃんが体調不良になってしまったため公開は急遽中止に。朝のミルクを飲まなかったことなどが主な理由で、同園スタッフによる観察の結果、環境が変化したことへの緊張もあったと推測されると発表。その後は普段どおりミルクを飲み、便の状態も良好なことから、翌8月13日の朝9時に無事一般公開が行われました。

本記事ではその一般公開初日の様子を写真と映像でご紹介します。

展示場所は那須どうぶつ王国の正面ゲート入り口付近にある、アジアに暮らす動物たちの世界を再現した屋内施設「アジアの森」の出口側通路にあります。

小さくてとっても可愛らしい姿の赤ちゃん。
体の大きさは8月4日時点で体長19cm × 体重312gほどしかなく、手のひらに乗りそうなサイズ感です。
まだ生後1ヶ月ほどの月齢ですが、両足の付け根や尻尾などには、スナネコ特有のシマ模様をすでに確認することができます。

赤ちゃんの姿に癒やされるだけでは終わらないのが、今回の展示のユニークなところ。実はすぐ隣にお姉さんのスナネコが展示されているのです。

那須どうぶつ王国で一番最初にスナネコの赤ちゃんが誕生したのは、2020年4月27日のこと。その時に産まれた子はアラビア語でお姫さまを意味する「アミーラ」と名付けられ、6月から一般公開されていました。
そして今回、そのすぐ隣で展示が始まったのが7月9日に誕生した赤ちゃんで、2頭は同じ親から産まれた姉妹ネコということになります。

生後約1ヶ月の赤ちゃんと、生後約3ヶ月の姉ネコ「アミーラ」。産まれた時期は2ヶ月ほどしか変わりませんが体格差は一目瞭然で、まるでスナネコの成長過程を見ているかのよう。
2頭はガラス越しに見える相手の姿に興味津々。匂いを嗅ごうとしたり、じゃれあおうと飛びかかったり、見ていてほんわかな気分にさせられます。

スナネコ自体、国内ではなかなかお目にかかることができませんが、赤ちゃんに加えて、子ネコも一緒に見られるというのはとても貴重な機会と言えそうです。

現在、スナネコの赤ちゃん展示は時間帯を限定して実施中。同園によると今後も赤ちゃんの体調や状態を注意深く観察し、状況によっては展示を中止する場合があるとしています。