日本を代表する猫の芸術作品を展示する「千の福ねこアート展」が2020年10月23日(金)より、東京都の有形文化財に指定されている木造建築「百段階段(ひゃくだんかいだん)」で開催されます。

百段階段は1931年に国内で最初に誕生した総合結婚式場、ホテル雅叙園東京(旧称:目黒雅叙園)の敷地内に建造され、園内で現存する唯一の木造建築。

99段ある長い階段廊下で結ばれた7つの部屋(十畝の間、漁樵の間、草丘の間、静水の間、星光の間、清方の間、頂上の間)はかつて食事を楽しんだり宴などが催された場所で、各部屋の天井や欄間には当時屈指の著名な画家たちによる美しい作品が描かれており、江戸文化の贅(ぜい)を受け継ぐ昭和の色彩空間として現在でも大切に保存。その装飾は伝統的な美意識の最高到達点を示すものとも評され、2009年には東京都の有形文化財に指定されています。

近年は毎年4月〜5月頃にかけて猫のアート作品を展示する企画展を開催していますが、2020年の今年は新型コロナウイルスの影響により10月〜11月に開催されることが決定。
メインとなるのは創作招き猫作家の第一人者である「もりわじん」氏による作品展示です。

その作品はお寺にも所蔵され、現代ねこアートの仏師とも称される同氏。本展では施設内にある6つの会場(部屋)において、それぞれ神・死・生・楽・運といった猫の一生をテーマにした作品を展示する構成となっています。

「十畝の間(神)」では五大招福猫 、「漁樵の間(死)」では混沌神と泣き猫100体、「静水の間(生)」では誕生日猫366体、「星光の間(楽)」では愉快で自由な猫たち、「清方の間(創)」では古今東西の神話や伝説をもとに創作した50匹の不思議な世界、「頂上の間」ではげんかつぎ猫百覧会など、新作を含めた1,000体もの立体作品を観賞することができます。