野生イルカ、間近で見学 銚子海洋研究所(銚子市) 【輝く!千葉の企業】

野生イルカ、間近で見学 銚子海洋研究所(銚子市) 【輝く!千葉の企業】



 銚子の海で野生のイルカを観察できるのをご存じだろうか。普段水族館で見るのとは違い、広大な海を泳ぐ野生の群れは格別の光景だ。



 銚子海洋研究所(宮内幸雄社長)は銚子沖まで船を出し、イルカの観察サービスを提供する会社だ。船上で出合えるイルカはスナメリ、バンドウ、カマ、セミ、イシ、スジなど多岐にわたり、時には5千頭の大群に遭遇することも。



 他にもクジラやオットセイなど、季節ごとにさまざまな海洋生物に出合えるのは、親潮と黒潮がぶつかる銚子沖の海水が適温で、エサとなるイワシやサバが豊富に生息しているからだ。



 同社はイルカ観察以外のクルージングも取り扱う。国の天然記念物に指定された屏風ケ浦の周遊クルーズでは、高さ50メートル、長さ10キロにわたる断崖絶壁や太平洋に沈む夕日を見学でき、銚子の豊かな自然を体感できる。



 天候不順などで船が出せない場合のサービスも欠かさない。陸上からイルカを観察するプログラムや、宮内社長による銚子沖の海洋生物や環境についての講義を用意。銚子で生まれ育ち、銚子の海を知り尽くした宮内社長ならではの話は、来訪者の興味を引いてやまない。



 同社は今年創業20年目を迎える。今でこそ銚子の観光をリードする存在だが、ここに至るまでには多くの苦労があった。創業後3年間は自社の船を持たず、知人の漁師たちに船を出してもらっていたため、手配に苦労した。軌道に乗り始めた2011年には東日本大震災が発生し、銚子への観光客が激減した。



 「多くの困難があったが、地域住民・自治体・観光客など多くの方々に支えられて、ここまでやってこられた。銚子という町を皆さんにもっと知ってもらい、来ていただけるよう、これからも頑張ります」と宮内社長は笑顔で語る。一企業の枠にとどまらない、銚子観光の牽引(けんいん)役としての活躍が期待される。



 (日本政策金融公庫千葉支店国民生活事業・齊藤圭祐)

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