財産隠した会社代表に有罪判決 国税徴収法違反事件で 千葉地裁

 土木工事会社が所得税滞納処分逃れで現金を隠した事件で、計約6600万円を他人名義の口座に隠したとして国税徴収法違反の罪に問われた、千葉県習志野市内の土木工事会社「鈴木組」代表取締役、鈴木行夫被告(56)=千葉市花見川区=の判決公判が3日、千葉地裁で開かれ、前沢利明裁判官は「国税徴収をないがしろにし悪質」として懲役1年6月、執行猶予4年、罰金50万円(求刑・懲役1年6月・罰金50万円)を言い渡した。

 前沢裁判官は「経営の見通しの甘さ、納税意識の低さによる犯行で、動機に酌量の余地はない」と指弾。弁護側は「会社の財産に対する滞納処分の執行を免れる目的ではなく、従業員の生活確保目的で無罪」と主張していたが、前沢裁判官は「必死に会社を守ろうとする意思があったことは否定しないが、両目的・意思は両立併存する」と退け「売掛金を別口座に振込入金する行為自体が、滞納処分の執行を免れる目的と推認できる」と判示した。

 一方で「鈴木組は現在、事実上営業を停止しており、再び同種行為を行う可能性は低い」などと、執行猶予付き判決とした理由を述べた。

 判決によると、同社の業務全般を統括していた鈴木被告は、源泉所得税などを滞納していた会社の財産に対する滞納処分の執行を免れようと、2015年9月上旬ごろから昨年8月10日ごろまでの間、発注元5社の担当者らに対し、売掛金の振込先を他人名義の普通預金2口座に変更する旨を通知し、15年9月15日から昨年8月12日までの間、31回にわたり、5社の担当者に、鈴木組が受注した土木工事などの売掛金計約6600万円を他人名義の2口座に振り込ませて隠した。

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