香取市は26日、管理運営を委託している市内のデイサービスセンターで、利用者送迎時に死亡事故が発生したと発表した。センターの60代の女性職員が車椅子の80代の男性利用者を自宅から福祉車両に乗せる際、作業の手順を誤ったことが原因。男性は車椅子から滑り落ち頭などを打った。搬送先の市内の病院で検査を受け一度は帰宅したが、その後容体が悪化し、死亡した。

 市高齢者福祉課や関係者によると、職員は2月28日午前9時15分ごろ、男性の車椅子の前部と後部をフックで車に固定しようとした。本来は車椅子の前部から先にフックを掛ける手順だが、この日は後部から固定。その結果、車椅子の前部が浮き、男性は転落した。

 男性は千葉県立佐原病院に救急搬送され、検査の結果、異状なしとされ昼ごろ帰宅。午後になって容体が悪化し、再度同病院に搬送されたが、死亡した。死因は頸髄(けいずい)損傷だという。

 市は誤った手順で作業をした原因の究明や実地訓練の徹底を事業者に指示。宇井成一市長は「大変痛ましい事故で心からお悔やみ申し上げる。今後このような事故が発生しないよう、事業者への指導を徹底していく」とコメントした。