7月2日、関東上空で確認された「火球」の正体が分かりました。
 天文学の歴史に約50年ぶりに千葉県の市町村名のついた隕石が刻まれるかもしれません。

 7月2日未明、関東上空で観測された火球。
 国立科学博物館によりますと、この火球の正体と見られる隕石の破片2つが習志野市内のマンションに落下したということです。

 マンションの住民は、火球が確認された翌日、部屋の前の廊下に破片1つを発見。その後、管理人と中庭を探したところ、2つ目の破片もみつかったということです。そして隕石ではないかと思い、県立中央博物館に連絡したところ、長年、地質学を研究している学芸員の高橋直樹さんが現場に赴き、隕石の特徴を確認しました。

県立中央博物館 高橋直樹さん
「実際に見たら、まさに隕石の特徴を持っていた。隕石の特徴は表面が黒い皮膜で覆われており、割れると中は普通の石のような断面がでます」

 その後、高橋さんは国立科学博物館に調査を依頼したところ、隕石であることが判明したということで、今後「習志野隕石」として国際隕石学会に登録申請する予定だということです。申請が通れば1969年に発見された「芝山隕石」以来、県内市町村の名前がついた2つ目の隕石となる見通しです。

 また、「火球の軌道」と「隕石本体」の両方が同時に見つかったのは、国内でも初の事例だということで、調査にあたった国立科学博物館の米田成一グループ長は、宇宙の貴重な情報として今後研究にあたるとしています。

隕石と認定した国立科学博物館 米田成一グループ長
「今回は軌道が分かったので、この小惑星から来たんじゃないかなという候補が見つかっている。少なくとも(小惑星探査機の)はやぶさのサンプルなどに匹敵する情報になる。貴重な情報として残していくべきだと考える」