南砺の夏フェス 続けたい 主催の脊髄損傷男性

南砺の夏フェス 続けたい  主催の脊髄損傷男性

10月、資金集め音楽公演
 十七歳の時、プール事故で大けがをして、首から下にまひが残った富山県南砺市坪野の板橋宏幸さん(35)は、事故に遭った七月七日のつらい記憶を吹き飛ばそうと、二〇一三年から毎年七月に無料の音楽フェスを主催している。しかし、資金繰りの関係で来夏以降の継続が困難に。そこで今年初めて十月七日に資金集めを兼ねた有料の音楽フェスを開く。(渡辺健太)
 一九九九年七月七日、友人とプールに行き、飛び込んだ際に首の骨を折った。脊髄を損傷して、首から下がほぼ動かなくなった。
 大好きなバスケットボールはできなくなり、美容師の夢も絶たれた。食事、排せつ、入浴は全て人手が必要に。「ショックで記憶がない時期もある」。もどかしさのあまり、二十代のころ、一年間部屋に引きこもった。それでも友人は自宅に遊びに来てくれた。
 助けてくれる友人や家族の前で悲しんでばかりいられないと、一三年七月七日に音楽フェス「Happy seven」を開催。音声認識ソフトを駆使してパソコンを操作し、自ら歌手に出演交渉した。それが恒例となり、例年約千人が訪れるビッグイベントになった。「毎年のフェスが励みになっている」と話す。
 資金の都合から一八年で最後にしようと考えていたが、常連客から継続の要望が強く、今秋に資金集めのイベントを開くことを決意した。板橋さんは「自分と同じ障害者が外に出るきっかけになれば」と話す。
     ◇
 今秋の音楽フェスは十月七日の正午〜午後九時半、南砺市福野文化創造センターヘリオスで開く。福井市出身の川本真琴さんら七組の歌手が出演する予定。チケットは当日七千円。
 また、インターネットのクラウドファンディングサイト「Ready for」でも今後のイベント継続に向けた資金を募っている。こちらは八月七日まで。

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

おすすめ情報

中日新聞プラスの他の記事もみる

東海/北陸の主要なニュース

富山のニュースランキング

ランキングの続きを見る

地域の新着ニュース

新着ニュース一覧へ

人気記事ランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

地域のニュースを見る

地域を選択してください

戻る都道府県を選択してください

記事検索