大正の米騒動 証言を 滑川市博物館「100年展」控え募集

大正の米騒動 証言を  滑川市博物館「100年展」控え募集

あす研究者講演や見学会
 大正時代に県に端を発した米騒動から来年で百年。“発火地点”の一つとされる滑川市で、次代に地域の歴史をつないでいこうと市博物館が、地元に伝わる米騒動の話を集めている。来年開く「米騒動100年展」で紹介する計画で、今月六日には機運を高める一年前のイベントを催す。(木許はるみ)
 米価の高騰を巡って起きた米騒動は県内の旧滑川町や旧西、東水橋町(富山市)、旧魚津町(魚津市)などで発生。滑川町の騒動は東京の新聞で報じられ、全国各地へ波及する発端となった。
 ただ、水橋や魚津に比べて、地元に研究者がいなかったこともあって滑川の米騒動の資料は少なく、滑川市博物館は市民から“証言”を集めることにした。
 八月から市内全戸にアンケート用紙を配布。回答を基に米騒動や当時の生活の様子を記録し、パネルや図録にして来年夏ごろの開催を目指す「100年展」で展示する計画だ。
 学芸員の近藤浩二さん(39)は「全国に米騒動が広がり、『えらいことをしてしまった』と、口をつぐむ人がいたと聞く」と当時の人々の様子を紹介しつつ「当時を知る世代から子や孫が伝え聞いた話を収集できるぎりぎりの時期」と話し、協力を呼び掛ける。アンケート用紙は、市内公共施設や博物館ホームページからでも入手できる。
 六日のイベントは、市内の米騒動ゆかりの地を巡る見学会と、県内外の研究者ら四人が富山、石川両県や、全国の米騒動を解説する講演会がある。いずれも参加無料。講演会は午後一時半から滑川市内の市民交流プラザで。(問)同博物館076(474)9200
 米騒動 1918(大正7)年夏、富山湾東部の沿岸地域に端を発した民衆による暴動。第1次世界大戦で物価が上昇、さらに日本のシベリア出兵などを機に一部の商人が米を買い占め、米価が高騰した。漁民の妻らが米穀商や米の輸送船に駆けつけ、安売りや米の流出防止を要求。滑川では8月5日から連日、300〜2000人が訴えた。暴動は全国に波及し、当時の寺内正毅内閣が総辞職した。

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