がん検診率の目標大幅割れ 胃12%、肺33% 減少止まらず

15年度の県内 啓発、教育 強化へ
 県内市町村が実施するがん検診の受診率が二〇一五年度に胃がんや乳がんなど五部位で12〜33%にとどまることが、県のまとめで分かった。県のがん対策推進計画で定める目標値50%を大幅に下回る結果。胃がんは12・9%で、ピークだった〇七年度の21・6%から10ポイント近く下がった。担当者は「検診の必要性が十分に浸透していない」と受け止め、啓発に力を入れる。(木許はるみ)
 受診率は胃がん12・9%、肺がん33・8%、大腸がん26・6%、乳がん29・6%、子宮がん27・5%。〇六年度以降の推移を見ると、胃がんと肺がんは全国と同様、減少傾向にある。胃がんが最も大きく減少し、肺がんも〇六年度の42・1%をピークに8・3ポイント減少。子宮頸(けい)がんや乳がんは上昇傾向にあるものの受診率は三割弱となっている。
 県は、商業施設での催しや企業との協定締結を通じて検診を普及してきたが、効果が表れていない状況。乳がんなどの受診率向上の要因は「著名人が罹患(りかん)し、話題性があった」とみる。
 今月十八日にあった次期の対策推進計画を検討する会議で、県健康増進センターの能登啓文所長は「小さい企業だと会社で検診を受けられない。休みが取れないと市町村の検診も受けられない」と指摘。全国健康保険協会富山支部の松井泰治支部長は「子や孫から言われて検診に行く人もいる。家庭から受診率の向上を」と話し、小中高でのがん教育の充実を提案した。
 県によると、がんによる一五年度の県内の死亡者は約三千五百人。生活習慣病による死因が最も高く、28%を占める。現計画は一三〜一七年度の五カ年で、県は本年度中に一八年度以降の計画を策定する。

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

おすすめ情報

中日新聞プラスの他の記事もみる

東海/北陸の主要なニュース

富山のニュースランキング

ランキングの続きを見る

地域の新着ニュース

新着ニュース一覧へ

人気記事ランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

地域のニュースを見る

地域を選択してください

戻る都道府県を選択してください

記事検索