津軽三味線で島田から新星

◆高2・大塚さん 全国2冠
 将棋界では中学生プロ棋士の藤井聡太四段が新風を巻き起こしたが、津軽三味線の世界でも静岡県内に新星が現れた。浜松学院高校二年の大塚晴也(はれるや)さん(17)=島田市在住。七月三十日に名古屋市で開かれた全国大会で優勝し「三味線の魅力を広く伝えられる存在になりたい」と意欲を燃やしている。
 プロ奏者らも出場する全日本津軽三味線競技会名古屋大会(中日新聞社後援)の一般の部Aクラスで、事前のテープ審査を通過した二十三人の頂点に立った。これまで入賞や準優勝止まりだった大塚さん。十七歳ながら「やっととれた、という感じです」と話す大物ぶりだ。
 島田市で三味線教室を開く祖母の影響で、物心つく前から三味線に触れた。代表的な曲「六段」を二歳で口ずさむことができたという。小学二年生からは、愛知県豊橋市に拠点を置く雅会代表の中野貴康さん(60)に師事。毎週土曜日に豊橋まで通い、稽古を重ねてきた。
 舞台前には七時間ぶっ続けで練習することもあるがむしゃらな性格で、本番でも「突っ走ってしまう」タイプ。エレキギターで激しいロック音楽を奏でるかのような素早い演奏が自身の持ち味でもあるが、今大会では中野さんのアドバイスもあり「落ち着いてやろう」と決め、あえてゆったりした演奏を心掛けた。
 昨年十月にプロ三味線グループの「疾風」に加入。そのメンバーの柴田雅人さん(31)と組んだデュオの部でも優勝し、二冠となった。そんな新星を、師匠の中野さんは「最初に見た時からセンスがあると感じていた。もうプロも怖がる存在で、日本一は遅かったぐらい」と評価する。
 今大会では自身と同じ十代の入賞者も多い。大塚さんは「同年代と三味線界を盛り上げたい。でも、その中でトップは譲りたくない」と力を込める。地元の島田ではイベントなどで引っ張りだこ。学業との両立も大変だが、見据えるのは三年後に控えた東京五輪だ。「ちょうど二十歳で迎える大舞台で、最高の演奏ができたら光栄」と夢を膨らませている。
(古池康司)

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