カナダ人映画監督 穴水で脚本 能登暮らし 創造力刺激

カナダ人映画監督 穴水で脚本  能登暮らし 創造力刺激

「森、海、鳥、虫…感化され」
 カナダ人の若手俳優で映画監督のコナー・ジェサップさん(23)が、石川県穴水町岩車で、自身初となる長編映画の脚本を執筆している。能登半島の自然や文化が創作意欲をかきたててくれるといい、映画の構想にも影響を与えている。(武藤周吉)
 「森、海、鳥、虫、全てのものがここでは『生きている』。美しい素晴らしい自然。インスパイア(感化)される毎日だよ」。コナーさんは毎朝、日課のジョギングで半農半漁の集落を走りながら、ひらめきを感じている。
 新作映画は、都市部に住む病弱な少年が祖母の田舎町で一夏を過ごし、森の精霊と出合う物語。能登の環境とも共通点が多い。
 構想約二年。自身が出演した映画の舞台あいさつで七月中旬に来日する機会があり、日本で脚本の総仕上げの場所を探していた時、穴水町岩車でフリーランスとして企業の広報を手掛ける中川生馬さん(38)を日本の映画配給会社から紹介された。中川さんの自宅兼仕事場に住み込みながら七月中旬から約一カ月間、創作活動に臨むことになった。
 一日当たり七〜八時間、机に向かいつつも、時間を見つけては外に出かけ、刺激を受ける。
 丘から下り坂を走っている時。眼下の海を眺めると、太陽が反射してエメラルドに輝き、思わず泣きそうになった。石川県輪島市内の寺で早朝の座禅を組んだ時。目を閉じていると突然、朝日の熱をまぶたに感じ、はっとさせられた。日常の何げない出来事がいかに刺激的か。「トロントにいると見落としてしまうものが感じられた」
 と同時に「体験したものを表現するのが難しい。美しく描くことはできてもそれはフェイク(偽物)。新たな課題も分かったよ」と話す。
 新作映画は来夏にも撮影を開始し、二〇一九年の公開を目指している。「ここにいると心を大きく動かされる瞬間が幾度となくあった。この経験が僕の映画のディテール(細部)に大きな影響を与えることは間違いない」
 コナー・ジェサップ カナダ・トロント出身。1994年生まれ。11歳で俳優デビュー。スティーブン・スピルバーグさん製作総指揮の海外ドラマ「フォーリングスカイズ」や「アメリカン・クライム」への出演を機に日本でも注目されるようになった。俳優の傍ら脚本作家にも挑戦中。

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