終戦直後、賢島に「進駐軍」の写真発見 真珠店の松井さん、父が撮影

終戦直後、賢島に「進駐軍」の写真発見  真珠店の松井さん、父が撮影

 終戦直後の一九四五年十月に進駐軍の船舶が志摩市の賢島に寄港した際に撮ったとみられる写真が見つかった。島で真珠販売店を営む松井耀司さん(69)の父・雄策さん=享年八十八=が撮影した。
 進駐軍の船舶が写っているのは、いずれも縦五・五センチ、横八センチの二枚。星条旗を掲げた船が港に停泊しており、米軍人とみられる姿も見える。船尾には、米陸軍を意味する「U・S・ARMY」と書かれている。裏面には手書きで「昭和二十年十月戰後(せんご)」などと記されていた。
 松井さんによると、戦前から戦後にかけて雄策さんが賢島で撮影した写真は千枚以上に上る。今回は、進駐軍の船舶を撮った二枚を含め、五十枚が新たに見つかった。
 「賢島のことは何でも知っていると自負していたが、まさか終戦直後に進駐軍が来ていたことは知らなかった」と驚く松井さん。「父も米軍に驚いて撮ったのでは。終戦記念日の直前に見つかったのも何かの縁かもしれない」と感慨深げだった。
 地元の歴史に詳しいエッセイストの川口祐二さん(85)=南伊勢町五ケ所浦=は「伊勢の学校に通っていたが、終戦直後の九月ごろには進駐軍を見かけた。当時、カメラを持っている人はほとんどいなかったので、写真として残っているのは珍しいのではないか」と話している。
 (安永陽祐)

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